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2012年5月22日 (火)

FLY / Year Of The Snake

マーク・ターナー、ラリー・グレナデイア、ジェフ・バラードのバンド、フライの新作。

アルバムとしては2作目になる。前作は買ってはいなかったのだが、今回は最近のマーク・ターナーの好調っぷりに誘われ、ついつい購入。

客演ばかりだったので、こういったリーダー作での吹きっぷりに期待。

ラリー・グレナデイア、ジェフ・バラードもメルドーの新作でよいリズムを聞かせてくれていた。(今回のFLYのアルバムの方が後の録音だが。。。)

SAXトリオは、マックス・イオニータのアルバムとか、このフォーマットでの録音を最近よくみかける。SAXにとって可能性を感じるんだろうかね。
全12曲でオリジナルばかり。

1曲目はクラシックのような静かな曲。アルコとサックスのからみがなんとも不思議。
2はノリがいいが、テーマがよくわからないふわふわした曲。これはかなりターナーの持ち味がでてる。そして改めてグレナデイアの上手さに耳が行く。
静かに燃えてるようでこの曲はとても好きだ。

3はインタールード。4曲目は中だるみするが、ベースのみが徐々に速くなる等曲中のアイディアとしては面白い。

5曲目にはキメがゴツゴツあって、かっこいい。好きだな、この曲も。
6はテーマ浮遊感がやたらあるのだが、一曲が長いので聞いてて厳しい。途中から一応展開はするのだが、パターンが同じなので、なんとも。。。現代音楽的といえば聞こえはいいだろうか。

どうも前半はかっこよく感じていたものが、後半から聞きづらくかんじてしまった。

曲単位では結構好きな部類にあるんだけど。いかんせん通して聞くとつらい。長いせいかな。

ただマーク・ターナーはかなり好調なようで、このアルバムで怪我からの復活を完全に確認できた。

おすすめ度:★★★☆

Personnel:Mark Turner(Sax), Larry Grenadier(Bass), Jeff Ballard (Drums)

2012年5月18日 (金)

Gregory Porter / Be Good

グラミー賞にノミネートされていたことで有名なグレゴリー・ポーターの2012年作品。

前作に「Water」というアルバムがあるらしいが未聴。グラミー賞云々の話題がなければまったく聞かなかっただろう人だな。

ミュージカルの役者としても活躍していたという、最近のジャズボーカルにしては若干異色のキャリアかな。その後にヒューバート・ローズに歌を認められ、現在にいたるらしい。

参加メンバーは、クリスクロスからリーダー作を出しているケヨン・ハロルドを除いて私が知っている人はいない。

全12曲、ほとんどオリジナルで、数曲スタンダードをふくんでる。

オリジナル曲は、2、3、8曲目とか暖かく、希望あふれるメロの曲が多いので好み。

そこまでテクニックがあるとは思わないが、歌声に色があって不思議な魅力があるなあ。
イギリスで人気があるそうで、確かに聞くと英国的な品の良さは感じる。

スタンダードもとりあげてはいるが、ジャズという範疇ではなく、その肌触りというか、聴き触りはPOPS、R&Bに近い。

インストもしっかりとフィーチャーされているのも気に入った。
おすすめ度:★★★★☆

サックスでサトウ ヨウスケという日本人が参加してるようだが、誰なんだろう・・・。

Personne:Gregory Porter (Vocals), Tivon Pennicott, Yosuke Sato (Saxophone), Keyon Harrold, Kamau Kenyatta (Tp), Chip Crawford (Piano), Emanuel Harrold (Drums)


2012年5月16日 (水)

Davy Mooney / Perrier Street

ダヴィー・ムーニーの新譜。

彼の経歴についてはよく知らないのだがホームページを見たところ、ニューオリンズ生まれで、2005年のモンクコンペで奨学金を得たギタリストらしい。 ジョン・ピザレリとのギターデュオもだしていたが、そのアルバムはあまり好みでなかったのでよく聞かなかった。

このアルバムのメンバーにブライアン・ブレイドとジョン・カワードがいるのでフェローシップと比べざるを得ない。フェローシップに参加したことがあるようで、今回の参加もその縁なのか。サックスにジョン・エリスが全面的に参加しているのも熱い。昔ながらのジャズを演奏しているジョン・ピザレリとのギターデュオを出していたという事がちょっと意外なメンバーだ。

クレジットをみるとダヴィー・ムーニー自身が歌っている曲が大半のようだが、まあこのメンバーの伴奏なら下手な歌を歌ってなければ、気にせず楽しめるだろう。

1曲目。けっこう本格的な歌モノ。ソロは盛り上がらずにあくまで歌が中心。管もバッキングのために使ってる感じ。曲調もJAZZというよりはかなりPOP寄り。

2は4ビートでJAZZっぽいが、メロはビートルズ的。ジョン・エリスが端正なソロをとっていて好ましい。ブレイドのソロもあるのだが、ちょっとMIXが寄りすぎてる。 1曲目はずっと女性ボーカルとハモっていたのでダヴィー・ムーニー個人での歌を聴くのは、この曲で始めてだが結構うまい。

6曲目だけ速いテンポだが、他の曲も似たようなテンポ、曲調の曲が多い。最後の曲とかはかなりフェローシップっぽいかな。

7弦ギターを演奏しているらしいのだが、それらしきところは気がつかなかった。 アグレッシブで、いかつく絡み合う彼らの演奏を期待していたが、それとはちょっと違ったかな。このメンバーを使う意味合いはそこまでなさそう。

でも個人的にPOPな曲調とかは好みです。ギタープレイも派手さはないが、センスがとても良い。

おすすめ度:★★★★

Personnel: Davy Mooney (Guitar); Johnaye Kendrick (Vocals); John Ellis (Bass clarinet, Tenor saxophone); Gordon Au (Trumpet); Jon Cowherd (Piano); Brian Blade (Drums)

2012年5月14日 (月)

Terence Blanchard / Miles Davis And Gil Evans: Still Ahead At The Monterey Jazz Festival

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http://www.npr.org/2012/05/10/152419982/miles-davis-and-gil-evans-still-ahead-on-jazzset

ギル・エヴァンスの生誕100周年らしいが、おそらくこれもその流れの企画。
マイルスの代わりにテレンスがのってギル、マイルスコンビの名曲を演奏している。

この音源のテレンスは音質がちょっと汚いかな。もちろんものすごくレベルが高い演奏ではある。生できいたらさぞ感動的なステージだったんだろうな。

テレンスとピーターアースキン、ボブ・シェパードといった西海岸勢との共演もなかなか企画としては面白い。おそらく初共演なんじゃないだろうか。

2012年5月 7日 (月)

Tom Warrington / Nelson

ベーシスト、トム・ウォーリントンのリーダーバンドでの新作。
この人の作品を追う理由としては、日本では過少評価されているギタリスト、ラリー・クーンズがずっと参加しているからだ。かれの演奏の素晴らしさを知ったのはパティトゥッチのバンドのブードで、おそらくアダム・ロジャースのトラで演奏しているのを聞いたのがきっかけだった。ウォーン・マーシュやピーター・アースキンと交流のある、派手さはないがかなりよい働きをするギタリスト。

他メンバー、ベースのトム・ウォーリントンについてはよく知らないのだが、古くはバディ・リッチからハバードまで共演歴のあるベテランベーシストらしい。
ドラムはエヴァンストリオで有名なジョー・ラバーバラ。あまり仕掛けるドラマーではないけど、この平凡さが持ち味かな。

この西海岸を中心に活動しているメンバーを集めたギタートリオでは、私が知る限り今回で4枚目となるアルバム。

これらすべての作品において、ラリー・クーンズのギターが押し引きを心得ていて素晴らしい。ボブ・シェパードが参加した前作の『Mountain』とかも必聴です。

1曲目にシダーのボリビアを持ってきてる所で、がっちり心を掴まれる。まさかこのメンツでこの曲を演奏してくれるなんて。この1曲だけでも買った価値はある。ジョー・ラバーバラは悪くないんだけど、最近の若手ドラマーとかと比べてしまうとキレがイマイチ悪い。

2曲目はラリー・クーンズのオリジナル。どことなくメセニーっぽいテーマを持つ曲だ。ここでの情感あるガットギターソロは素晴らしい。4はスタンダードっぽいのだが、トム・ウォーリントンのオリジナルらしい。なにかの進行の借用なのかな?
他の曲もオリジナルだが、親しみやすい曲が並ぶ。

ラリー・クーンズが好きなら間違いなく買い。トム・ウォーリントンのトリオでの彼の演奏は、ラリー・クーンズのリーダー作よりも彼の演奏を引き出しているように感じる。堪能できます。しばらくはこのアルバムで楽しめそう。

おすすめ度:★★★★☆

Personnel:Tom Warrington(Bass), Larry Koonse(Guitar), Joe La Barbera(Drums)

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