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2012年2月22日 (水)

Jeremy Pelt / Soul

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ラルフ・ピーターソンが見つけ出した?逸材であり、もはや中堅のトランペッター、ジェレミー・ペルトの新譜。彼は作品を作るスピードが本当に速く、1年に1枚はリーダー作を出している。この精力的な活動は本当に頼もしい。

ラッパのスタイルとしては正統派ロイクーのスタイル。ここ最近のレギュラーバンドでの音楽性としては、多くの人がいうようにウェイン・ショーター、ハンコックがいたころのマイルスバンドを彷彿とさせる作品をリリースしている。前作『Talented Mr. Pelt』も素晴らしいアルバムだった。もう同じメンバーで録音し始めて4作目になるのか。

ただ、ちょっとしたもの足りなさを感じることもあって。100点ってわけにはいかないのだな。理由はスタジオ作だからなのか、こじんまりとしている感じを受ける事。そしてちょっと真面目すぎるのかシリアスなムードがずっと漂っているので、聴いていてちょっと疲れる事だ。音楽性としては好みなんだが。。。

レギュラーバンドの参加メンバーはかなり手練を集めていて、普段はゴツイ音楽を演奏しているJ.D. アレンやジェラルド・クレーバーがいる。中でもやはりピアノのダニー・グリセットがキーマンか。彼の気品あるピアノバッキングがあるからこそ、このバンドの雰囲気が成り立っているといっても言い過ぎではあるまい。

全8曲。6曲はオリジナル、残りはジョージ・ケイブルスの物とスタンダードを。

1曲目はバラード。近年、始めにこういったタイプの曲を持ってくるアルバムは余りしらない。再生順を間違えたか、バラードアルバムを買ってしまったのかと思ってしまった。ラッパ、テナーとクールにソロを回していて、ドライな演奏だ。しかし決してつまらないのではなく、適度な緊張感が漂っているんだな。

2曲目もバラードっぽく始まるが、途中からミドルに。もろ『Nefertiti』をリリースした時代のマイルスっぽい曲調。余分なソロを排除し、ジャズとして聞かせている。ここでのグリセットは知性的で素晴らしい。

4で始めてやや速めのテンポの曲が。曲の中でテンポが行き来するんだが、さすが色々なスタイルを演奏してきたリズム隊なだけあって自然にこなしている。ソロ的にはこの曲が一番盛り上がっている。

6曲目では意外にもボーカルを入れてる。真面目すぎるアルバムの流れのブレイクに調度よいかな。いい意味で力の抜けた演奏だし。

録音が良い。長々と冗長な演奏をいれるアルバムが多いこのご時勢、時間も調度よい。70年代の新主流派のジャズをここまで消化し、雰囲気をそのままアルバムにしているバンドは聞いたことがない。一般にあまり知名度がないのが、本当に惜しいな。ここは決定打となるようなライブ盤を吹き込んで欲しいなあ、やっぱり。マイルスおける『Four and More』のような。お勧め度:★★★★

Personnel:Jeremy Pelt(Tp, Flh), J.D. Allen(Ts), Danny Grissett(Piano), Dwayne Burno(Bass), Gerald Cleaver(Ds), Joanna Pascale(Vo)

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